プラス・スペシャル No.13
「もくれん in おきなわ!」
6.やんばる編(5、6日目) 山
沖縄本島の上半分、やんばる地区。手つかずの大自然が残って、今でも謎の生物が一匹や2匹、隠れていそうなエリア。2日間で、山と海をそれぞれドライブ。よっぽどヒトが来ないんだなー、と思ったのは道ばたの立て看板、ゴルフ場の案内。きちんとした立派なゴルフ場に見えるのに18ホール500円って・・・そこらのパターゴルフより安いじゃん。
予想以上に楽しい遊び場が見つかって、2ページで紹介するほどになりました。
朝イチ・マングローブ

朝イチなので景色ももくれんもキラキラきれい

この先で遊歩道から降りて泥だらけに・・・
ぐるりと右回り、県道70号から国道58号へ。にょっきり伸びる本島北部、海岸線に沿って走るほとんど一本道。迷うところも無さそう、寄るべき場所もあるのやら、そして車はほとんど見かけず。
道なりに走って、面白そうな看板を見つけたら寄ってみる、いきあたりばったりな態度。最初に止まったのが慶佐次(けさじ)という集落のマングローブ林。駐車場や遊歩道が整備されたこぎれいな公園。まだ朝の空気が残っていたせいか、青空と緑、それを映す水面もすっきり。そして見事に人の気配、無し。爽やかだな〜。
しかし。マングローブという植物は、河口付近の泥からニョキニョキ生えているモノ。遊歩道から一歩踏み出すと。あーあ。もくれん、朝からいきなり泥だらけかよ・・・
タナガーグムイ?植物群落?

たどり着いたところは、別世界

たどり着くまでは、異世界
マングローブで森林浴の後、またしばらくのんびりドライブ。道路ほぼ独り占め。阿波という集落を通り抜け、看板発見。タナガーグムイの植物群落・・・なんじゃそりゃ。よーするに変わった草がうじゃうじゃ生えている場所か?とりあえず看板の導くままに、ガタガタの未舗装路へ。このまま進むと獣道になって行き止まりそうな道路。その時はその時と突っ込んで、無事駐車場らしき場所に到着。
先客がいて、大学生くらいの男女5人組。ちょうど、車に戻ったところ。もくれんとともに「順路」入り口へ向かう飼い主の背中に女の子の気になる発言「わんちゃん、大丈夫かな?」。

ヒトを選ぶ観光地(?)だね
どういうことだ?気にしつつ、「順路」入り口らしきところにたどり着くと、木と木の間、赤土をえぐるようにほぼ垂直、下へと続く「通路」とロープ。なんだこれ。土石流の跡か?入り口の看板には、深くて冷たいので気をつけるように、と注意書き。植物の群落を見学するコースだろ?ハテナマークを出したまま方向転換、話を聞こうと学生クン達のところへ。「ちょっと聞いていい?」「はいどうぞ〜」明るい答えは嬉しいけれど、あることに気づく飼い主「・・・なんで君たち、濡れてるの?」。
「コースを外れなければ大丈夫っスよ」。彼らの言葉を信じ、しかしこの土石流跡はホントに「コース」なのか?イマイチ信じられぬまま、木の根を伝いロープを伝い先へ下へ。心配されたもくれんは、さすが4本足。ひょいひょいぴょんぴょん。落ちるも滑るも転がるも区別無し。身軽だな。いつも車に飛び乗れなくて、抱いてもらうまで待っているのはどこの誰だ。
下までの距離は短くて、着いたところは森の中、ポカッとひらけた滝壺。直径40mはありそうな天然巨大プール。しかも深さ12mって...絶対なにか棲んでる。ヌシが棲んでる。気をつけろよ、もくれん。言ったそばからツルツル岩に、足滑らせて水の中チャポン。何やってんだ毛玉。喰われるぞ。
車までの帰り道、来た道を戻るしかない登り道。壁と言っても差し支えないよな、やっぱり。人間は、場所によってはロープが頼り。じめじめ滑る足下に気を付けながらもくれんを見れば...どこで拾ったか銘木。くわえてぴょこたん登る登る。飼い主を先回りして、銘木で遊べ!とまでおっしゃるその余裕。ポイ!飼い主の足下へ投げつけたら、もちろん遙か下までコロコロコロコロ。転がっていくのを追いかけて、下る下る。拾って再び登る登る。濡れた足が見る見るうちに泥で赤く染まっていく...車にたどり着いたときにはすっかり、下半分が素焼きのシーサー。楽しかったなあ、もくれん。全く予想外の大満足だったな。

笛吹童子

垂直だよ垂直 怖〜

銘木があれば無敵

37%シーサー化
おまけ情報。タナガーグムイとは。タナガー(手長エビ)グムイ(淀み)という意味だそうで。ヌシはエビだったのか。で、周囲に無造作に生えていた植物全てが、実は貴重な種だったとか。そしてもちろん、銘木は家まで持って帰って参りましたとさ。
滝だ滝だ!
珍しく事前にネットでチェック、写真を見て、面白そうだから行ってみるか!決めていたのが比地(ひじ)大滝。駐車場から山道、吊り橋、遊歩道を1.4km、歩いた先に滝。犬の散歩にもってこい。当たり前のようにもくれんは楽しそう、人間は「・・・まだ半分か」。遊歩道(ボードウォーク)が整備されているとはいえ、上り下りの階段がキツイ。ほとんどトレッキングコース。Tシャツで汗をかきながら、やっと滝壺到着。涼しー。足下はささくれだった大岩がゴロゴロ、しかも濡れていて滑〜る。ヒトも犬も歩きにくくて、岩の上で一服したらもう動けない感じ。

丸太はコースに含まれません

こちらは正規ルートの吊り橋

マイナスイオン浴びまくり
マイナスイオンが気持ちよくても身動きできないのはいかがなモノか?少し下流に後戻り、遊べそうな河原でもう一服。上手い具合に川の上、太いツルがたれて天然ブランコ。気持ちいいな、コレ。ぷらぷら揺すられた後は、丸太の一本橋をへっぴり腰ながら制覇しちゃって、もくれんこの旅で鍛えられてます。
駐車場まで無事に戻って、出入り口(ゲートがある)を通ったら管理人らしきおじさんが怪訝なカオ。犬はダメなんて書いてないよなぁ?書いてあっても今さら遅いし。よくよく周囲を眺めたら、なんと入場料オトナ200円と書いてある。誰もいなかったし気にもとめない金払わない、でテクテク入っちゃったな。犬連れは目立つから、こんな客いたかな金もらってねえゾ、なんてチェック入れられたのかも。何も言われなかったけどね。すいません、次に来るときはちゃんと払います。
やんばる 海へ



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